ビジネス処方箋「社員の力を活かす原理原則と行動」
~経営基盤は経営トップの声と社員の育成にある~
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梅雨の中休みもそろそろ終わりかなという空模様ですね。
ポルトガルではユーロ2004が開かれていて、ややもすると夜遅くまで熱中して
しまい、せっかくの今週の晴れ間を恨めしく思ったりもして…
サッカー選手に限らず、スポーツの世界にいる方たちはどのようにして、モチ
ベーションをたかめているのかと思いを馳せます。
そのものが好きだということは当然なのかもしれませんが。
前回、モラールという言葉を使いました。私はモラールとは根底にある善意と
考えています。確かに道徳的な意味合いが一般的なのですが、単にルールを守
るとか、他者に迷惑をかけないようにするというよりも、他者に対してどれだ
け自分が貢献できるのかというスピリットではないかと思います。
組織集団としての活力の為に、他者から与えられる目的や目標でモチベーショ
ンをあげようとする傾向があります。もちろん、それは方向を示すという点で
は必要不可欠です。が、一人ひとりがモラールを持つことで一人ひとりの力を
最大限に発揮できるようになるのではないかと考えます。個々が発揮する力が
つながりを生み、掛け算式に効果をあげていくという図式が理想なのでしょう。
では、そのためにどうしたらよいのか。
以前から当たり前のことをきちんとできる組織こそが強い組織、とお話してき
ましたが、当たり前のことを再認識し、それを実行できるようにする。その前
に一人ひとりがモラールを向上できるようなきっかけを作ってあげることが必
要になるはずです。これはですね、ごくごく簡単なことの繰り返しなんですよ。
たとえば、名前を呼ばれたらハイっと返事をするとか人に会ったら挨拶を自分
からするとか落ちているゴミは拾ってしかるべきところに捨てるとか電車の中
でお年寄りに席を譲るとか…などなど。
社会の中では意外と出来ることが、社内だと出来ないことって多くないですか?
分かっていてしない、知っていてもやらないんですよね。
そのしない、やらないことが当たり前になっちゃうんですよ。いつの間にか。
哲学的に言えば、汝の敵を愛せ、のような思いやり(無理矢理にでも)のよう
な実行をすべきなのでしょう。自分自身が在籍している部署や会社なのですか
ら、もう一遍考えてみる機会があるといいですね。育成をされる方はいつもど
うすれば会社がよくなるか、人が育つかということを考えていますよね。集団
を活性化させる前に社員一人ひとりのモラールがどうかを振り返ってみません
か?
基本がきちんとできれば、その後はどんな手を打っても効果が現れてくるもの
です。
モラール向上の研修や講演を教育の中に入れてみてはいかがでしょうか。他所
の人から言われるほうが良いものです。(隣のオジサン的に)
このモラールはすべてにつながります。目標意識や顧客意識・部下後輩指導や
技術力アップ・問題発見や解決のおおもとには個々の想いがなくてはならない
からです。システムだけでは機能しないし、差別化にもなりません。
プロスポーツの世界では自己責任により年俸が決まります。
特にチーム制の競技では勝敗の如何によって観客動員が変わります。つまり、
強くないとだめなんですよね。だからといって個人の能力発揮だけではチーム
の好結果はついてきません。それをつなげなければならないのです。
だからフォアザチームの想いが強くなるんでしょう。その想いの強いチームが
やっぱり勝ちます。レアルは無冠でしたよね。
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