ビジネス処方箋「社員の力を活かす原理原則と行動」
~経営基盤は経営トップの声と社員の育成にある~
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今日から7月。長い梅雨の中休み中ですが、まだまだ夏本番ではないようです。
でも、夏のような暑さですね。今年も折り返し、気分も新たに下半期に向かっ
ていきましょう!!
以前に、オピニオンサーベイの話題を少し出しましたが、ちょっとご説明して
おきます。サーベイと横文字を使っていますが、意識調査のことだと申せば存
在をご存じない方はいらっしゃらないでしょう。
どんな意識調査かというと、会社組織に対して個々人がどう捉えているのかを
15項目、約50設問に渡るアンケートに回答していただき、階層、部署をは
じめとしてキャリア、性別、年代などのカテゴリー毎に意識の乖離(かいり)
を分析して、経営トップに報告するというものです。
会社の仕組みや上下左右とのコミュニケーションの実態、仕事へのやる気や会
社への愛着などの設問項目に答えていくと思った以上に組織のカラーが浮き彫
りにされます。
おそらく、このメルマガを愛読していただいているみなさんの中にもすでにお
使いになられているという方は少なくないかと思います。
分析してみるとそこから、現在の組織の状態が判るだけでなく、様々な問題が
見つかることが多々あります。
組織力をアップさせていくためにも、人材育成や研修計画を練り上げていくた
めにも非常に有効な手段だと思っています。
私たちのこの「オピニオンサーベイ」は分析命、でやっている点が特徴だと自
負しています。あれ、宣伝のようになってしまいました…(反省)
実は、先だってある企業で依頼を受けまして、会社全体というよりも1つのセ
クションの数名を調査・分析をし、報告を終えたんですね。
あまりやりませんが、個人の比較分析をしたんです。
ある1名の受付事務をされているという方の数値が他の方と大幅に異なってい
たものですから、これは何かあるだろうと思いながら、全体分析を進めていた
のですが、分析を進めるうちにこの方非常にリスキーな状態であると確信して
しまいました。
リスキーというのは2つありまして、会社(今回は1部署対象でしたが)にとっ
てとその方個人にとっての2面です。
詳しくは記せませんが、このことを報告時に伺ってみると、体調が思わしくな
く長期のお休みされているとの事でした。
質問する内容は個人の奥底にまで入り込むような心理テスト的なものでは当然
ありません。が、全体の中で見ていくと、その組織が持つカラーだけでなく個
人の現状まである程度わかってしまうのだということに改めて気付かされまし
た。
現状がわかっただけではなんともなりませんので、その企業のトップとはコミュ
ニケーションの取り方についていくつかの具体的な方法を検討して対策をお願
いしてきました。
現状をきちんとつかんでいるようで、曖昧に捉えていたり、何か事が起こって
からやっぱりと思い当たってみたりすることが、やっぱり多いもの。常に今の
状態をつぶさに観ることが大切なのだと思いました。そんな出来事の象徴のよ
うに感じました。
でも、意識調査をやったから明解な数値が出て、先述の方の状態がわかったの
ではないと考えます。何かしらのシグナルは発信されていたはずなんですよね。
でも、そのことについて話し合えるような機会がなかった…そういうことって
多くあるのではないでしょうか。
そう考えると意識調査のようなきっかけを使って現状を捉えるのも一つの方法
かとは思いますが、原則はやっぱり現在の状態をしっかり観て、問題を早期発
見することにあります。
そのことを忘れないでいて頂いて、意識調査を実施されることをお勧めします。
生身の人だから、リアルタイムで発信されたシグナルに反応してもらえるよう
お願い致します。
ちょっと、残念な気持ちになってしまったので、一つの事例として取り上げま
した。でも、結構こういうケースが多いのですよ。
これもまた、人だから仕方がないのかもしれませんが…
私はただでさえ生意気にも語ってしまう質(たち)なものですから、報告のと
きはさぞや憎らしく映るだろうな、といつも思っています…が、言うべきこと
はきちんと言わないとと奮い立たせながらお話してます。
がんばれ、若造!って感じですね。
ホームページを少しだけ新しくしました。どんなものか見てやってください。
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