ビジネス処方箋「社員の力を活かす原理原則と行動」
~経営基盤は経営トップの声と社員の育成にある~
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みなさん、残暑が厳しいですが、いかがお過ごしですか?
オリンピックが面白いですね。ただ、ヨーロッパで大会をやられると時差の関係
で寝不足になります。
寝不足と酷暑でどうか体調を崩さないようにしてください。
オリンピックを見ていて感じたことがあります。
以前、ヒルトンスタンダードのお話をしましたが、スタンダードとイズムの違い
を感じることがありました。オリンピックのことだけではないのですが…。
野球は長嶋ジャパンとして全員がプロ野球選手でチームが構成されて派遣されて
います。春先のサプライズ!長嶋氏が脳梗塞で倒れ、今回の大会の指揮が執れな
くなっているのは周知の通りかと思います。
もちろん現地には居られませんが「長嶋ジャパン」なんですよね。
For the Flagのスローガンの下にチーム編成をし、金メダル奪取を目標に掲げ
てきた長嶋氏の熱い想いが伝承されているわけです。
私はこれは長嶋イズムだと思います。ご本人はベンチにいなくとも代表監督とし
ての方向性や方針に強い存在感を示していますし、メンバー全員がその目標に向
かって団結している様が見て取れます。
ぜひとも悲願を達成していただきたいと願っています。
もう一つ、私個人的には好き嫌いの問題があるのですが、巨人のオーナーのネベ
ツネさんがオーナーを辞任されました。ことの詳細は省かせてもらいますが、改
めて巨人という球団(組織)はスタンダードなんだなと思います。いろんな角度
から様々に賛否両論はおありでしょうが、他球団から移籍してきた選手も巨人と
いうチームはどんなチームで、何をしなければならないのかがはっきりしていま
す。良い悪いは別ですよ…。
ですから、監督が変わろうが、オーナーが変わろうがマニュアルがあるわけでは
ないのに判で押したように「らしく」なって行きます。
長い歴史の中で培われてきたものであることは確かなのでしょうが、よくぞここ
までと感心します。一般の企業にも見られることではありますよね。代表者や社
長が代わっても目指すべきものは変わらないというよく言えば安定感と信頼感が
うかがい知れます。
(まあ、悪く言えば旧態依然になっている企業もあるのでしょうが)
オリンピックの野球に話が戻りますが、中継で解説をされていたのが阪神SDの
星野前監督。このマガジンの最初の登場人物でしたが。思えば星野氏も長嶋ジャ
パンと同じように阪神というチームを昨シーズン優勝に導きました。
カリスマ性と意識改革を賞賛しましたが、やっぱり彼もイズムの発信者でした。
単純に良い悪いの判断はできないのですが、今シーズンの阪神は今のところダメ
虎に戻りつつあるように見えます。
永遠の課題なのかもしれないと思いながらも日々取り組んでいるのですが、この
ような強いキャラクターの管理者がいなくなるとそれまで飛ぶ鳥を落とす勢いで
業績を上げていたり、ムードメーカー的存在で会社を支えていた部署が様変わり
するというようなシーンが現実に多々ありますよね。阪神なんかは典型例かもし
れません。だって戦力に大差ないのですもの、破竹の勢いの昨年と比べても。
スポーツだと分かり易いのですが、ゼロからのリスタートができない企業体だと
泥沼にはまるとなかなか抜け出せません。空回りするなんてことがよくあります。
誰かに頼る(たとえそれがトップであっても)風土は早いうちに打破しておかな
いと浮沈のサイクルが目まぐるしくなるのではないでしょうか。その危機感を一
番持っているのはトップでしょう。
トップは最も効率的な解決方法も知ってます。会社を崩壊させて一から作り直す
事です。ですが、そんなことはできませんよね。だから、管理者教育をするので
はないかと思います。スタンダードを目指して。
イズムがいけないわけでもなく、スタンダードが良いわけでもありません。
ただ、その時点時点でその企業、集団にとってどちらが必要なものかが変わって
きます。
ある時はイズムが、ある時からはスタンダードが、ということです。
さて、みなさんの会社は現在どちらを真に必要としていますか?
こんなことを考えながらオリンピックから大きな感動と元気を与えてもらってい
ます。
頑張れ、ニッポン
頑張れ、選手団
自分の人生の為に
私は自分の健康も省みずに今日もまた…
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