みなさん、今年1年お疲れ様でした。

きっと、今日明日で仕事納めの方も多いのではないでしょうか。
どうか、良い年をお迎えください。

今年最後の最後に（とはいっても、まだわずか数日は残してますが…）自然の
驚異を見せ付けられました。

インド洋沿岸の大地震による津波は犠牲者2万5千を越す、大災害となっている
模様です。丁度クリスマス休暇と重なり、欧米を中心に世界的な保養地である
当地に大勢がバカンス中だったようです。日本からも旅行中の方が被災されて
いる様子で、胸が傷みます。

どうか、行方不明者の皆さんが無事でありますように。現地の方も早く復興さ
れますように。

ほんとに今年一年は、自然の力に敵わないと思い知らされる年でした。
猛暑、台風、そして新潟の震災…
年の瀬を迎えてもいまだ癒されぬ思いの方々がたくさんいらっしゃることでし
ょう。
どうかお心を強く持っていただき、頑張ってくださいますよう祈っております。


私どものクライアント様で、物流事業をされている企業があります。
新潟中越地震発生の直後、自分たちに出来ることはないかと、トラック部隊に
よる支援物資の供給を実施されました。

全国からこのような支援がたくさんありましたので、特別有名になったわけで
はないのですが、私たちはスタッフ全員と感動と感激に震えていました。かく
いう私たちはどちらかと言うと成す術も無くただただ祈ることばかりでした。
いまだってそうなのですが…

そこで、私たちの出来ることとしてその企業を全力で支援する、ということを
決めました。

私たちに出来ることですから、当然その企業の人材育成のお手伝いをするとい
うことになるわけですが、折しも丁度オピニオンサーベイの実施が懸案事項に
なっており、意識調査に協力するという形で支援しようということになりまし
た。

この企業、支援物資を送ることに乗り出すくらいですから、とても社会貢献意
識が高く、地域や顧客に対して様々な取り組みを日頃からされています。
今回の物資の輸送も他社と協力して、無事任務完了となりました。

ところがです。
社内の意識調査を担当した私たちは驚くべき結果を目の当たりにしてしまいま
した。こんなにも会社として社会貢献意欲が高く、実践もしている組織なのに、
従業員の多くは会社に対するロイヤリティやプライドをあまり感じていなかっ
たのです。

従業員の多くは事実を知ってはいても、そのような想いまでは伝わっていなか
ったようです。とても残念な気持ちになりました。せっかく善いことをしてい
るのに、わかってもらう努力にかけていることにです。


教育や人材育成はきっかけです。きっかけが大事なのです。どんなことも材料
になります。今回のようなことは、会社で働く多くの人たちの誇りに思えるこ
とだと思うし、またモチベーションをあげるきっかけになる出来事だったはず
です。経営陣や管理職者・リーダーの人たちはみんなで熱くなる機会を逃して
しまったように思えます。

もちろん、そのことはサーベイのフィードバックの時にお伝えしましたが、自
分自身が謙虚なのと、人が育つための仕掛けをすることとは別物ですから、仕
掛けは常に「どうしたらこの人を伸ばすことができるだろう！」を基盤に考え
て、材料を探さなくてはならないと思います。

この企業には、もったいないことをした分それを取り返してもらえるような私
たちが働きかけをさせて頂こうとプランを練っているところです。


一年の締めくくり、年の初め、区切りの良いときかもしれませんが、材料はど
んなところにでも転がっています。
それを目ざとく見つける目を持っていましょうね。

仕事納めをされる今日明日。
いろんな状況下で、年の瀬をお迎えのことと存じます。新しく来る年がみなさ
んに幸せを運ぶ年になりますように。


みなさん、一年お読みいただきありがとうございました。といっても少し間が
開いた観はありますが…。どうぞ来年も宜しくお願い致します。