ビジネス処方箋「社員の力を活かす原理原則と行動」
~経営基盤は経営トップの声と社員の育成にある~
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関東、東海、近畿地方、本日入梅しましたね。
世界規模で自然災害が多発していますので、今年は普通に梅雨であって欲しい
と思います。
寒暖の差が激しかったりしますので体調には充分気をつけてくださいませ。
6月に入り、今年の新入社員たちもだいぶ馴染んできたことではないでしょうか。
4月の導入研修訓練からほっと一息のGWを抜け、5月病とも戦いながら衣替え
の季節を迎えます。
08の新入社員を表す言葉として『カーリング型』というのが、社会生産性本部
から発表されていました。周りでお世話(環境を丁寧に整えるの意)し続けない
と思い通りの方向に進まない・・・なんて意味のようです。
毎年面白いネーミングをお付けになりますね。
たしかに、昨今の若者たちにはそんな傾向もあろうかとは思います。
自分から積極的に自分を表現することがいま一つだったり、なんとなくヤル気を
感じさせない雰囲気を醸し出していたり・・・と。ここ数年の傾向と今年も特に
変わった様子はなかったです。
かといって、ヤル気もないわけではないし、モラールも低下しているわけではな
いのですが、なにか弾けるというか、元気を漲らせるようなギトギト感に欠けて
いるというか、悪くはないんだけれどどこか物足りないと今年の研修でも感じさ
せられました。
もちろんポテンシャルを含め能力は目を見張るものはあるのですが。
挨拶一つ取ってみても、練習では出来ても普段はしなかったり・・・その辺の当
たり前とされるモラルは確実に希薄になってきていますね。
これは社会全体のモラル低下によるものなのかもしれませんが。
モラルと謂えば、船場吉兆の使い回しがエライことにまで発展しました。
ついに廃業になるそうですね。もとは神様みたいな社長がもったいないと言った
ことから始まったとか。
美味しい料理を出そうとする一流の料理人ならば、いくら手付かずの残り物でも
次の膳に載せようなどとは到底承服できないことだと、プライドが許さないこと
なのではないかと思われます。
それが当たり前のこと、モラルなのだと普通は考えますよね。ところが実際には
トップの一言でやってしまった・・・しかもずーっと、露見するまで。
トップの方針というか、舵取り一つで全体がとんでもない方向に向ってしまいます。
そのことを表す良い例かもしれません。
多大な影響を持つトップはホントに広い意味で社会性を持っていないといけない
のだとつくづく思いました。
組織が社会に対してどんな影響力を発揮し、どう貢献していくのか。
また、その組織を構成する「ひと」をどう育成していくのか。これらを、事業を
通して常に考えていかないとモラルのない○○偏重の会社になっていってしまう
んじゃないかと思いますね。
どんなに成功してもその先には必ず落とし穴が待ち構えているような。
これまでお会いしてきた多くのトップの方々は素晴しい方で、たくさん感銘も受
けるような方たちばかりでしたが、トップひとりがそんな人であっても決してう
まくいかないのでしょう。
トップ方針の下、一丸となってその良い方向に向っていくための努力は日々欠か
せませんね。
新人さんたちについて冒頭書きましたが、新人に限らずトップ方針に上手く染め
てあげて欲しいと思います。もちろん良い方向で。
そのためにも教育機会を増やしてあげて欲しいとも思います。意外とモラルにつ
いては、家庭、学校生活の中で充分には教えられてきていません。
今の常識と昔の常識は違っているようですから。企業側が一から教え直す覚悟が
必要だと思われます。コンプライアンスで縛るだけでは十分ではないでしょうね。
今の世の中、
常識的な期待としての『自分以外に対する』モラルには敏感ですから・・・。
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