就職氷河期と呼ばれた時代が何年も続いた。そういう時期であれば、学生は就職するのに必死になり、面接にも一生懸命に望むものだと、普通は考える。ところが、現実はそうではなかった。信じられないかもしれないが、実際は、多くの採用担当者が「面接でやる気が感じられないんだよな」と嘆いていたのである。

売り手市場であろうが、買い手市場であろうが、そんなものはお構いなしに『自身の意欲を態度で表せない若者』が驚くほど増えている。その理由は、学校でも家庭でも礼儀を教えなくなったことにある。「挨拶なんてしなくていいよ。」という親が一定数いるのも事実だ。社会に出たら必要になるのに、困ったものである。

 

採用担当者は学生の何を見るか、答えは簡単である。挨拶、返事、表情、姿勢から「やる気」を見るのだ。もちろん個人差はあるだろうが、最近では採用研修を実施して、応募者の中から良い人材を見極め判断力を養う企業も増えている。

 

高校の就職担当の先生が、企業に出向いて、就職への道筋をつけてあげても、肝心の生徒の印象が悪ければ、せっかくの努力が一瞬で水の泡となる。 また、高校生の就活は一過性のものではない。代々繋がっていくものなのである。先輩が就職して、しっかりと働いてくれたら、再びその高校から採用したくなる。わざわざ先生が企業に出向いていかなくても、企業の方からオファーが来るようになるのだ。

 

 

 

さて、多くの若者が礼儀の教育を受けていない現代は、裏を返せば、しっかりとした礼儀の教育を受けた生徒にとっては、大きなアドバンテージとなる。また、高校としても、企業から大きな信頼を得ることになるのだ。

そしてそれは就活だけではない。気持ちの良い挨拶と返事だけで、上司先輩の見方は変わる。やる気があるように見えるのだ。そういう新人は可愛がられる。新人は、自分が可愛がられていることを感じれば、その会社が好きになる。そうすると、自ずと働き方が前向きになる。言ってみれば、少しのビジネスマナーが出来るだけで、一生が変わってしまうのだ。

 

これは決してオーバーではない。もし、貴方の元に、挨拶も返事もロクにしない教育実習生がやってきたらどうだろうか。ちょっと想像すればわかることだ。

 

では、ビジネスマナーの教育をどうするか。できればビジネスマナーの講師を呼んで、プロの研修を就活を控えた高校生諸君に受けさせてあげて欲しい。プロの研修は凄い。たった一日でここまで変わるかというくらい、変わる。だから入社前研修をやる企業が多いのだ。

 

しかし、ビジネスマナー研修をやることは今は無理。そういう場合は「高校生向け　ビジネスマナーＤＶＤ教材」を利用していただくと良い。これなら機械のスイッチを押すだけで、後は本物のビジネスマナー講師がわかりやすく、研修さながらに解説してくれる。

 

 

就活は企業の本音を探れば至って簡単、「企業としては良い人材は採りたい」

企業側の気持ちを受け、期待にどこまで応えられるか、そこが課題。