企業の成否は、管理職の力量に大きく影響されます。部門の業績が低迷している場合でも、管理職が変わることで業績が劇的に回復し、さらなる成長を遂げることは決して珍しいことではありません。

管理職の役割は、会社から与えられた「人」「物」「情報」「システム」「予算」をどのように活用し、業績を向上させるか、そして部下を育成するかにかかっています。全ての成果は、管理職の判断力と実行力に依存しています。

しかし、近年、多くの企業が抱える課題の一つに「手本となるべきリーダー不在」があります。これが、管理職の育成における障害となり、結果として組織全体の成長を妨げています。加えて、「エンゲージメント」や「求心力」の低下は、組織をまとめる難しさを一層深めています。さらに、コミュニケーション能力に課題を抱える若手社員の増加も、管理職の負担を重くしています。

＜管理職研修のポイント＞

管理職研修の難しい点は、「素直に受け入れることができるか」にあります。管理職ともなると、社歴や経験から「自分はできる」という強い自負心を持つようになり、そのため他人の意見に耳を貸さず、自己流の見解に固執することが少なくありません。価値観の違いを受け入れず、時に偏った視点を持ってしまうこともあります。多くの企業が管理職研修を外部に委託する理由のひとつには、このような背景があります。

管理職に求められる６つのスキル

１．管理職としての意識改革と行動改革

２．マネジメントの基礎知識

３．部下を指導・育成する力

４．目標達成とリーダーシップ

５．企業のビジョン・戦略への理解

６．職場の問題発見と解決力