社員研修のグリーンサン企画

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お茶の出し方

お茶は心遣い

優しいお茶を入れましょう

お茶の出し方

1. 人を大切にする気持ち

来客の時に、社内にあるドリンクサーバーや、ペットボトルを利用する会社も増えました。

 

それでも、お客様にお茶を出す順番や、テーブルのどこに置くかなど、知っておかなければ困ることはたくさんあります。

 

また、お茶を出すことは、お客様を大切に思う心の現われです。石田三成の「三献の茶」の話は有名ですが、なぜお茶だったのでしょうか。それは、相手に心を伝えるチャンスは圧倒的に少ないからです。仕事の考え方として、「相手の期待以上のことをする」というのがあります。石田三成はお茶を出す機会を逃さず工夫し、お茶で秀吉の心を掴んだのでしょう。

 

「お茶を出す」ことは、来訪していただいたお客様に誠意を見せる数少ない機会なのです。大切にしたいものです。

 

ドリンクサーバーや、ペットボトルであったとしても、温度、順番、表情、持ち方、置き方、心を伝えることはできます。

 

新入社員研修で「おもてなしの心」を養うために、敢えて「お茶の出し方」を研修カリキュラムのひとつとして導入している企業もあります。効率化を求める時代だからこそ、丁寧な接客の心を大切にしたいということです。

2. お茶を出すポイント

1)両手で

大切なものは両手で持ちます。もし、お茶を片手で出す場合には、「片手で失礼します」とひと言添えるといいでしょう。

 

2)順番

必ずお客様から先に出します。お客様が複数人の場合は、役職が上の方から出します。わからない場合は、席の上座から出すといいでしょう。

 

3)後ろから

お茶はお客様の後ろから出すのが基本です。どうしても前から出す場合は「前から失礼します」と添えるといいでしょう。

 

4)笑顔で

笑顔は最も大切にしたいことです。笑顔でお茶を出してくれると、心がなごみます。お客様も緊張しているのです。

 

5)面談時間が長くなったら

お客様の面談時間が長くなるようでしたら、お茶を入れなおすことも考えましょう。最初はお茶、次はコーヒーというように、中身を変えるのも、お客様にとっては嬉しいものです。

 

3. 急須で入れるお茶の出し方(本格編)

1)おいしいお茶は何度くらい?

 

お茶の種類によって違いますが、

煎茶…70度~80度

玉露…50度~60度

会社では主に煎茶を使いますので、80度くらいのお湯と覚えておくと良いでしょう。 ポットのお湯を茶碗に移し、それを急須に入れると、ちょうど80度くらいのお茶になります。

 

人数分のお茶碗に少しずつ、まんべんなく注ぎ、濃さが同じになるように入れます。 お茶椀の7分目くらいの量がおいしく感じます。

 

2)運ぶとき、茶碗と茶托は別々に

 

茶托と茶碗はお盆の上に別々に乗せて運びます。

茶托にお茶がこぼれないようにするためです。

 

3)お盆は両手で胸の高さ

 

お盆は必ず両手で持ちます。大切なものだからです。
胸の高さで持ち、左右どちらでも構いませんが、少しずらして持ちます。
大切なお客様のお茶に自分の息をかけない為です。
また、少しずらした方が足元が見え易いので安全です。

 

4)誰から順番に出したらいいの?

 

お客様の役職の高い人から順に出します。
(自社の社長がいても、お客様が先です。)
お客様に出し終えたら、自社の役職の高い人から順に出します。
上座から順に出していけば間違いはありません。

 

5)こんな時はどうするの?

 

1人で運んで、応接室にサイドテーブルが無い場合
・あらかじめ茶托と茶碗をセットして運びます。
・片手でお茶を出すことになりますので「片手で失礼します」

と声をかけます。

 

応接室の構造上、お客様の正面からしかお茶を出すことが出来ない場合
・「前から失礼します」と声をかけます。

 

失礼にあたる場合は、一声かければ良いのです。

 

6)コーヒーのセットの仕方

 

コーヒーはカップの取っ手が相手から見て左側に置くのがヨーロッパ式
カップの取っ手が相手から見て右側に置くのがアメリカ式です。
どちらでも、スプーンの柄が右側になるようにセットします。

4. 一期一会

お茶を出すときに、ひと言添えてみてください。「本日はありがとうございます」でも良いでしょう。人との出会いは一期一会です。ご来社されたお客様の心がふと明るくなるような、そんなことを目指して、仕事をするようになったら、それは楽しいに違いありません。

 

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