ねこ背の治し方
1. ねこ背は損をする
ねこ背は見た目が悪く、人に与える印象も「消極的」「暗い」「貧相」といった残念なものになります。また、内臓にも負担がかかり病気を引き起こす原因になります。うつ病の原因になるとも言われています。ねこ背のデメリットは大きいのです。
社会生活においても「ねこ背」は損をします。「ねこ背」の営業マンは信頼も説得力もありません。接客業においてもそうです。「ねこ背」のウェイター、ウェイトレス、ベルボーイ、販売員に好感は持てません。最高のサービスとは「格好の良さ」とも言われています。一流のホテルマンは歩く姿もスマートです。お客様の視界にどのように映るか、どのような言葉を届けるかが、接客業の腕のみせどころです。ねこ背では話になりません。
2. 意識でねこ背を治すのは至難の技
このようにデメリットの多い「ねこ背」ですから、治したいと思っている人はたくさんいます。
ところが、なかなか上手くいきません。なぜなら、改善方法が間違っているからです。
母親が子どもに「背筋を伸ばしなさい!」と注意します。「ねこ背」は本人の意識によるものと思われているからです。意識すれば「ねこ背」が治ると思っている人は多く、昔は生徒の背中にモノサシを入れて矯正することもありました。
似たようなものに矯正ベルトなどもあります。矯正ベルトは付けている時は良いのですが、外した途端に背中が丸まってしまいます。
また、「ねこ背」は背中の筋肉が少ないのが原因とも言われています。しかし、まだ筋肉のつかない幼稚園の生徒でも、背筋の伸びている子はたくさんいます。背筋を鍛えて「ねこ背」を治す方法もあるにはあると思いますが、大変険しい道が予想されます。
少しの時間だけなら「背筋を伸ばす」のは誰でも出来ます。実はこれが曲者なのです。「ねこ背」の人も意識すれば背筋はピンと伸びるのです。ですから本人も「自分の意識が足りないのだ」と考えてしまうのです。
そして、自分との戦いが始まります。意識が途切れて「ねこ背」になってしまうと、「まだ意識が足りない」「まだ習慣になっていない」と自己反省します。
3. ねこ背の治し方は簡単
果たして姿勢が良い人は、そこまで努力しているのでしょうか。答えは「イイエ」です。意識の問題でも、筋力の問題でもありません。
実は、重心の問題なのです。ヒザ立ちをしてみてください。両方のヒザをおりまげて立つのです。この姿勢で「ねこ背」になる人はいません。逆に「ねこ背」になることが難しいのです。
立った姿勢でも、ヒザ立ちの時と同じように重心を置けばいいのです。
人間の脚(leg)は足(踵からつま先(foot))の真ん中には位置していません。後方です。ここ、重要な所です。靴を履いている部分の後方に脚(leg)がついているのです。ですから、ヒザ立ちの時は誰でも重心が脚=身体の中心に置くことができるので、正しい姿勢が取れるのです。重心を身体の中心に置く、その為には足の中央より後方に重心を掛ける、これがポイントです。
では、ねこ背の人はどうかというと、真面目にも、足(踵からつま先(foot))の真ん中に重心を置こうとしているんです。それは実は身体の中心ではないので、身体がどうにかバランスを取ろうとして歪んでしまう、その結果がねこ背なのです。
「ねこ背」の人は重心を少し後ろに置いてみましょう。
それだけで簡単に「ねこ背」は解消されます。勿論、長年の重心のクセを変えることは一朝一夕にはいきません。が、「背筋をピン」の意識よりも効果的であることは間違いありません。
「重心を少し後ろに」これを心掛けてください。
ねこ背が治れば、姿勢がよくなります。姿勢がよくなれば、立ち姿や歩く姿もキレイになり、颯爽と自信のある人物のように見えるでしょう。
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