
目は口ほどにものを言う
言葉より態度・姿勢が信頼を生みます

1. 態度は「心の状態」を現します
人は人の態度をよく見ています。それは、その人の感情が態度に出たり、やる気が態度に出たり、「今」「現在」のその人の「心の状態」が態度に現れるからです。このことは誰もが知っていることです。
しかし、「自分の態度はどうだろうか」と我が身の態度を考える人はきわめて少ないようです。言葉遣いや服装・身だしなみ、笑顔などは気をつけようとする人が多いのですが、態度についての意識を改めて考えることをしないことはいささか不思議な現象です。
態度というのは、非常に広範囲の事象に及ぶので捉えにくいのかも知れません。
2. 気をつけたい態度
では、ビジネスの場面で気をつけたい態度・姿勢にはどういうものがあるか、考えてみましょう。
1.腕組み
2.足組み
3.書類を投げて渡す
4.返事をしない、返事が小さい
5.ひそひそ話をする
6.挨拶をしない、挨拶が小さい
7.頬杖をつく
8.背筋が伸びていない
9.ダラダラ歩く、ダラダラ行動する
10.呼ばれてもすぐに来ない、反応しない
消極的な態度、横柄な態度、相手を排除する態度は人を不愉快にします。
3. キーワードは、○○する「時がある」です。
態度は人間関係を作る上で大切な事柄です。しかし、普段あまり意識しない人が多いようです。
なぜなら、「常に態度が悪い」という人は少なく、多くは、状況や場面、また相手によって態度が変化するからです。キーワードは「○○する時がある」です。では、「時がある」を入れて書きならべてみましょう。
・叱られるとふてくされる時がある。
・叱られると無口になる時がある。
・叱られると返事をしなくなる時がある。
・嫌いな人には挨拶しない時がある。
・嫌いな人には返事をしない時がある。
・忙しくなると書類を投げて渡してしまう時がある。
・忙しくなると人の話を聞けない時がある。
・気持ちが落ち込んでいると、返事が小さくなる時がある。
・ヒソヒソ話を同僚とする時がある。
・周囲に聞かれたくない話は同僚と筆談する時がある。
・上司に呼ばれてもすぐに席を立たない時がある。
・呼ばれても返事をしない時がある。
どうでしょうか、「時がある」を加えると、「あるある!」という心当たりが増えたのではないでしょうか。実は、この「時がある」が曲者で、本人は自分の行動は忘れがちですが、相手にはしっかりと印象づいているのです。
4. 「態度の悪癖」を直すと人が周りに集まってきます
ご自身の「○○する時」は「どのような時」に「どのような態度」を取ってしまうのでしょうか。それは、あなたの「態度のクセ」です。意識せずにしているのです。もっと言うと、その態度のクセで、意識せずに人を不愉快にしているのです。その態度のクセで、あなた自身が大変な損をしているのです。自分の態度のクセを見つけましょう。改善すると、もっともっと、あなたの周囲に人が集まってくるようになるでしょう。
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