生き残れない企業の共通点【社員教育相談室】
- 失敗の3Cという概念 -
1. 成功の落とし穴
時代は刻々と変化しています。インターネット、スマホなどデジタル技術の進歩、エコや防災に対する人々の意識の変化、高齢化社会がもたらす社会構造の変化、お客様の求めるものも刻々と変化していきます。
この変化が経営のポイントです。お客様の変化に対応できない企業はやがて姿を消していきます。
しかし、変化に対応することは容易なことではありません。
なぜなら、順調に進んでいるような時は、人はなかなか動こうとしないからです。また、ものごとが下降する時は、気付かれないように少しずつ、ゆっくりと進むのです。
2. 柳の下のどじょうを探す
臆病で怠惰になってしまった経営者は「成功したやり方」にしがみつきます。
最初から臆病で怠惰であったわけではありません。裸一貫、何も持たない頃は自由な発想とチャレンジ精神で果敢にアタックして、現在の会社を築いたはずです。
しかし、一度成功してしまうと、そこには「満足」「安心」「保守」「思い上がり」「油断」が生まれてしまうのです。
そして、会社が下降していることにやっと気付いた経営者は、過去の成功体験を再び繰り返そうとやっきになります。「柳の下にどじょうは2匹いるかも知れない」と頑固な心でどじょうを探し続けます。
3. 生き残れない企業の共通点 失敗の3C
クリーブランド大学のハートレー教授の説で、今後生き残れない企業の共通点として「失敗の3C」という概念があります。
生き残れない企業の共通点 -失敗の3Cー
1.Complacency コンプレセンシー(自己満足)
[これでいいんじゃないの やり方を変えたくない]
2.Conservatism コンサバディズム(保守主義)
[ 無意識にやっていることが時代に合わなくなっている
ことに気がつかない 前例主義]
3.Conceit コンシート(思い上がり)
[周りのことや自分のことが見えなくなっている]
御社の経営者、経営幹部、管理職、そして社員の皆さんは如何でしょうか。
「失敗の3C」は「成長を止める3C」と置き換えることもできます。
・3Cの発想の経営者の会社はいずれ姿を消します
・3Cの発想の経営幹部の多い会社はYESマンしか残りません
・3Cの発想の管理職の部下は与えられた仕事だけをこなします
・3Cの発想の社員の多い会社は食い物にされます
資料請求、お問い合わせ