朝礼は温度を伝える
- 朝礼の役割と社員教育-
1. 朝礼の伝えるもの
今日のデジタル社会になる前、朝礼は連絡事項の徹底や業務進捗の共有に欠かせない役割でした。
現在はメールやチャット、ZOOMなど、顔を見なくてもコミュニケーションが取れる、声を聞かなくてもコミュニケーションが取れる、大変便利な時代となりました。
しかし、だからこそ、朝礼の重要性を感じている企業も少なくありません。
では、現代における朝礼の役割とは何でしょうか。
朝礼は「温度を伝える場、温度を感じる場」なのです。
これはリアルでなければ出来ません。オンラインでは薄いのです。
どんなに時代が変化しようとも、企業を支えるのは人です。そして、人が動くのは「気持ち」「感情」なのです。
頭だけでは動けません。肌で感じ、心に伝わり、初めて全力で動こうとするのです。
せめて朝のスタートくらいは顔を合わせよう。
仲間の声を聞こう。
自分の声を発信しよう、全員に届くくらいの大きな声で。
今、改めて朝礼の意義が見直されています。
2. 朝礼で社員教育
また、朝礼を社員教育の場と捉えている企業もあります。
教育は一朝一夕という訳にはいきません。根気よく、何度も言い続けることで少しづつ変わっていくのです。朝礼は一日10分、毎日行います。教育の場として、大変適しているのです。
朝礼できちんと司会をすることは、人前で話すことの良いトレーニングとなります。また、朝礼の場で全員で挨拶トレーニングをすることは接客業でなくとも、多くの企業で採用されています。朝礼一つとっても日々、意識して取り組む企業は、社員の質の向上、モラルアップが図れています。
<朝礼は多くの効果をもたらします>
注意するポイントは2つ、
・司会者は大きな声ではきはきとやる
・やり方を変えない(毎日同じようにやる)
同じやり方をしているとマンネリという声を聞きますが、
そもそもマンネリとは、緊張感のない状況を指す言葉なのです。
野球でもサッカーでも、毎日同じような練習をして、試合に臨みます。試合のルールもやり方も毎回同じです。これに対して、マンネリなどという言葉を聞いたことがありません。
それに比べ、ビジネスの世界では、同じことを少し繰り返していると、すぐにマンネリという言葉が出てきます。このことからもプロとしての意識の薄さが感じ取れます。
同じことを、緊張感を持って、何度も何度も取り組む、少しでも上達しようとする意識を強く持つ、これがプロの姿勢なのです。
このことも踏まえ、もう一度、朝礼のあり方を見直しては如何でしょうか。
デジタルな時代だからこそ、アナログ発信の朝礼を上手に活用する意義があるのです。
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