新入社員教育のちょっとしたコツ
- たったひと言加えるだけで新入社員の聞き方が変わる魔法の言葉-
1. 魔法の言葉
今回お話しするのは、新入社員教育のちょっとしたコツです。
新入社員教育は社会人としての基礎を教えるので、とても大切です。しかし、この基礎、基本というのがやっかいです。難しいことや新しいことには耳を傾けますが、簡単なことには「なあんだ」「それくらい知ってるよ」「わかってる」という反応が多いからです。
そのためにノウハウを持っている講師や研修会社という存在があるのですが、今回は自社で新入社員教育をやる時に使える簡単な方法をお伝えします。
2. 一般論で終わらない. 魔法の言葉
それは、たったひと言添えるだけ、それだけで新入社員の受け止め方が変わる魔法の言葉です。
例えば「挨拶」ですが、この「挨拶の重要性」を新入社員に教えるとしましょう。その時に、
「うちの会社では挨拶を大切にしています」
「我が社では挨拶にはこだわりがあります」
というように、ポイントは、「うちの会社では」「わが社では」という言い方をすることです。一般論で聞くか、特別なこととして聞くかの違いです。
それは挨拶に限らず、時間でも、笑顔でも、返事でも、報告でも、何でも構いません。
このひと言があるかないかで、新入社員の受けとめ方が変わります。
また、外部の研修会社に依頼する時も、その要望をつけることをお勧めします。その場合は講師が「株式会社ABCさんは、特に挨拶に力を入れている会社ですからね」とか、「株式会社ABCの社長さんは、挨拶をとても大切にされていますからね」と添えます。すると、新入社員としては、「そうか、それならちゃんとやろう」という気持ちがめばえます。また、そのような会社を誇りに感じる社員もいるでしょう。
3. 「うちの会社では」が使えない時には、これ
社内で実行できていない、意識されてもいないようなことを「我が社では」なんて言っては逆効果になります。しかし、社内で大切にしていると思えることは、ぜひ、特別感を持たせてください。カラーをはっきりと出すことで、求める人材が定着するようになります。
もし、社内でしっかりと取り組めているようなものがない、または「うちの会社では」という表現に対して、上司からの同意を得られない場合は、「私は挨拶を大切にしています」と、「私は」という言い方でも、一般論として話されるより新入社員の心に残るものです。
誰にでもできる、簡単で小さな工夫です。ぜひお試しください。
資料請求、お問い合わせ