
「困難を越えていく喜び」
― 幸福感、達成感、自信、誇り ―
1. あいつ、こんな大変なことを楽しんでやがる
NHKのドキュメンタリーで「冬の北海道の尾根道670キロ縦走」という番組がありました。
冬の北海道縦走に挑戦する若者が、「僕のこの計画の核は『山に感じる幸せ』だ。厳しく、つらい行動があっても、やっとのことで張ったテントで飲むインスタントの味噌汁はこの世で一番の幸せだ」
「暖かい陽だまりの中まどろむ、わかりやすい幸せもあれば、固く凍てついた氷の上をアイゼンを効かせて進む緊張も、それもまた幸せなのだ。あいつこんな大変そうなことを、こんなに幸せそうに楽しんでいやがる。そんな旅にしたい。」
このような台詞から始まります。
山登りも仕事も、味わえる達成感という点では、似ているのかもしれません。
2. 自分への誇り、自信
また、有名な壷井栄の小説『二十四の瞳』の書き出しにも、「五年になってはじめて、片道五キロの木村の小学校へかようのである。手作りのわらぞうりは一日できれた。それがみんなはじまんであった。」とあります。
五キロの道のりを小学生が往復する。これもまた大変なことです。しかし、ここでも子供たちはそれを愚痴るのではなく、「じまん」にするのです。
これは、誰でも持っている感覚なのだと思います。
言葉にすると、「達成感」「自分への信頼、誇り」なのでしょう。
3. 困難を越えていく喜び
ところが、現代はこういった「困難を越えていく喜び」ということへの意識が少しばかり希薄になっているのではないかと思われます。おそらくそれを指導者側が求めるとパワハラというカテゴリーに置かれてしまうのかも知れません。
人生の中で「この大きな山を越えてやるぞ!」という意識はとても大切です。
同じ冷たい雪山でも、「これもまた幸せではないか」と思えば越えることができます。そして越えた先には、なんとも言えない幸せな気分が待っています。自分への信頼、自信にも繋がります。
4. 新入社員には伝えてあげたい
かつてNHKで『プロジェクトX』という番組がありました。そこでは困難に打ち勝って一大プロジェクトを成功させた人たちの姿が描かれいました。数十年経ってから、その主人公の人たちをスタジオに呼んで当時の話を聞くと、皆さん、昨日のことのように思い出し、涙ぐんでいらっしゃいます。
本当は、仕事にそれくらい打ち込めたら、幸せなことだと思います。努力とか根性とかの言葉が嫌われている今の時代に、「越えていく幸せ」を、ぜひ、新入社員の皆さんには教えてあげて欲しいと思います。
陽だまりの中でぬくぬくするのも幸せ、そしてまた、困難に立ち向かうのも幸せなのだと。
そして困難に立ち向かう時には「必ずできる」という魔法の言葉も忘れずに連れて行くのが良いことも、教えてあげてください。
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