経営幹部の不満【社員教育相談室】
- 経営幹部から見ると、社員はだらしなく、覇気が感じられない -
1. 経営幹部の目に映る社員
企業の経営幹部から寄せられる相談の中で多いものに「社員がだらしない」「覇気がない」というのがあります。管理職以下、全社員に向けた評価です。
経営幹部から見ると、管理職以下の社員は生ぬるく、真剣さに欠け、だらだらとしているように映ります。打たれ弱く、叱っても「なにくそ」と向かって来ることがなく、対応に困ります。
そこで「なんとかして欲しい」という要望の声が増えています。
2. 「経営幹部」VS「バブル入社組~ゆとり世代」
世代ということで片づけるのは個人的にはあまり好きではないのですが、事実、これはジェネレーションギャップの現れです。
「経営幹部クラス」と、それ以降の「バブル入社組からゆとり世代」では、ある一定のラインから海の色が急激に変わるように、考え方や価値観の違いが大きく見られます。
「経営幹部」VS「バブル入社組~ゆとり世代」です。
(バブル入社組~ゆとり世代とは幅の広い話しですが、事実です)
3. 経営幹部クラスは「叱られても伸びる」
経営幹部クラスは、昭和の高度成長時代に育ち、バブル時代を中堅社員で過ごした世代です。時代には勢いがありました。動けば売れる、やればできるの時代です。そして彼らの上司は「俺の背中を見て育て」のバリバリの昭和世代です。
彼らは「骨太の精神」を持っています。少年時代は、泥んこになって遊ぶ環境がありました。教師は怖い存在でした。お祖父さん、お祖母さんと一緒に暮らし、お父さんには、父親としての存在感がありました。
経営幹部世代の傾向は、「上下関係が叩き込まれている」「上を敬う気持ちを持っている」「まずは行動してみる」「叱られても伸びる」「負けず嫌い」です。
4. 納得しないと動かない
そして経営幹部より後に生まれた世代は、「理屈先行型」「納得しないと動かない」「冒険はしない」「縦社会が苦手」「叱られることに弱い」「誉められるとやる気になる」です。
経営幹部から見ると、はがゆく、ただただ「やる気がない」ように映るのです。
現在のバブル入社組、昭和40年生まれあたりから、日本の教育は緩くなりました。縦社会という構造がどんどんなくなっていったのです。
5. ステップを踏んで育成する
今、経営幹部クラスから覇気のない管理職以下、社員を鍛えたいという要望を数多くいただきます。
そこで、バリバリやってきた経営幹部クラスの皆さんは、研修に対しても即効性を希望されます。が、教育は世代世代によって変化します。
バブル入社組からゆとり世代、理屈先行型で叱られることに弱い彼らには必要な教育のステップがあるのです。
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