
中堅社員の育成【社員教育相談室】
- 会社の未来は中堅社員の育成で決まる -
1. 二極分化される中堅社員
中堅社員は2極分化される時期です。
仕事にも会社にも慣れ、新入社員の頃のガムシャラ感がなくなり、マンネリ化の波にのまれそうなA君タイプ。仕事や会社に対する理解が深まり、上司や後輩からの信頼を得て、管理職候補としての気配は勿論、将来、会社を担うであろうと評判のB君タイプ。
ヨーイドンで始まる新入社員から3~4年たった中堅社員の時点で、既に未来の姿を想像することが出来ます。多くの場合、その期待を裏切ることなく役職に就いていきます。
入社してから3~4年の間に、生まれるこの違いは何でしょうか。
2. キーワードはプレゼンテーション力
本来持っている能力以上に、表現力の差が結果に結びついているのです。
自分の意見を言える、筋道立てて語ることが出来る、所謂プレゼンテーション力の違いです。
「声の大きな人の意見は通りやすい」これは至って自然なことです。自分の意見を堂々と述べることの出来る社員は周囲に影響を与えます。上司は彼の言うことに耳を傾け、間違っていれば指導してくれます。その分、彼は経験し、成長することが出来ます。また、後輩にとっても彼の存在感は大きく映ります。
説得力を持った話し方、複数の人の前で堂々と話す力は、優秀な管理職であれば身につけている能力です。彼らは中堅社員の頃から出来ていた。逆を言えば、プレゼンテーション力の秀でている人材が管理職として選ばれているということが言えるでしょう。
3. 中堅社員に求める能力とは
産業能率大学総合研究所が実施した「企業における中堅社員育成の現状や、役割の遂行状況等に関する調書」によると、中堅社員に求める役割は、「職場の後輩を指導・育成する」が72.5%で最多という結果がでました。
中堅社員に求める能力として、「後輩の指導・育成」という管理職予備軍としての強化は大切ですが、加えて「プレゼンテーション力」それを裏付ける「論理的思考」と「役割認識」がこの時期に是非ともしっかりと行っていただきたいカリキュラムです。
中堅社員で基盤をしっかりと作っておくことにより、会社の人財はその数と質を得ることができ、組織に活力が生まれるのです。
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