仕事がはやい人(納期)【社員教育相談室】
- 仕事が出来る人は「仕事がはやい」 -
1. 仕事が出来る人は「仕事がはやい」
あなたは仕事がはやいですか?遅いですか?
仕事がはやい人は、それだけで「仕事が出来る」という印象を与えます。
「仕事がはやい」人は、上司からも同僚からも高く評価されます。 「能力が高い」と思われるからです。
では、仕事がはやい人は本当に能力が高いのでしょうか。
実は、世の中の仕事は、一部の専門的な技術・研究職を除いて、能力の優劣を問われる仕事は殆どありません。
仕事がはやいか遅いかは、能力の違いではなく、納期に対する意識の違いによるところが大きいのです。
上司が「これを明日の午後までに頼むよ」と依頼した場合は、明日の午後までに仕上げておくことは当然です。これが出来ないと仕事が出来るどころか、「仕事の出来ない人」という不名誉な印象を与えてしまいます。
問題は「いつまでに」という納期を指定されなかった時です。日常の業務では、納期を指定されない方が多いかも知れません。
2. 納期を指定されない仕事は「出来るだけはやく」
納期を指定されないと、「急ぎではない仕事」と判断してしまいがちです。優先順位の下の方に置き、別の仕事を進めます。
すると…
上司「朝頼んでおいた書類、出来た?」
部下「まだですが…。」
上司「まだって困るよ、今日の会議に配る書類なんだよ。」
部下「それなら最初にそう言っていただければやりました。」
上司「そんなこと、いちいち言わなくても、書類を見れば会議に使うことくらいわかるだろう。君は渡された書類に目を通すこともしないのか!」
部下「………。」
このような場面はめずらしいことではありません。
むしろ、ほとんど毎日のようにどこの職場でも繰り広げられている出来事かもしれません。
では、納期を指定されない時にはどうすれば良いのでしょうか。
勿論「納期を確認する」ことも大切です。
仕事を依頼する人にとって、納期というのは、いつなのでしょうか。
答えは「出来るだけはやく」なのです。
これを心の納期と言います。
依頼する仕事は「出来るだけはやく」やって欲しいのです。
質問をすれば「出来るだけはやく」回答が欲しく、
メールをすれば「出来るだけはやく」返信が欲しいのです。
常に人は心の納期を持っています。それは「出来るだけはやく」です。心の納期に応えてくれる人は「有難い人」「頼もしい人」「仕事が出来る人」という評価となるのです。
3. すぐやる習慣
「納期」に対する意識を変えるだけで、職場の仕事はグンとスムーズになります。
1.納期のない仕事はない
2.仕事の依頼者は「できるだけはやく」と思っている
この2つのことを職場で再確認しましょう。大きな紙に書いて貼るのも効果的です。
社員一人一人が納期を意識することで、納期をめぐる職場のトラブルが激減します。
「仕事のはやさ」=「納期意識」=「取り掛かりのはやさ」です。
納期と共に「すぐやる」「すぐに取り掛かる」ということも意識していくと良いでしょう。
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