目の前の土俵で勝負する【社員教育相談室】
―何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く ―
1.今いる場所で勝負する
苦労して入社した会社も何年かすると「この会社って変わってるよね」とか、「給料は安くてボーナスも雀の涙だよ」とか、「やっぱり会社の体質がさあ」とか、「もっと他にいい会社があったのに」とか、本当に人はどうしてこうも不満を口にすることが好きなのかと思うほど、自分の所属する会社を悪く言います。
ネガティブ発言の方がコミュニティの会話としては無難と思っているのでしょうか。気楽な軽口のつもりなのかもしれません。しかし、ネガティブな言葉ははどんどん心を浸食していきます。口にする人は勿論のこと、周囲の空気も悪くします。
2.何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ
人生は「いつか」でも「どこか」でもなく、「今」「ここで」しかありません。「目の前にある土俵」でしか人は勝負できません。
ここで勝負しようと腹をくくった人間にしか成功という道はないのです。遠くのぼんやりするものをいくら目を凝らして見ようとしても、そこには何もありません。
あなたが、今ここで勝負をしようと腹をくくり、一生懸命に今を生きることで、遠くのぼんやりするものは少しずつ形を見せながら近づいてくるのです。 それを未来と呼びます。
かの有名な指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤンは下積み時代に腐ることなく、勤勉に音楽家としての腕を磨きました。あの当時の自分があるから今の自分があると述べています。カラヤンに限らず、一流となる人物はどこにいても、人生の傍観者になることはしないのです。
今、あなたの目の前の土俵で勝負することが未来へと繋がるのです。人生に無駄はありません。
「何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ
やがて大きな花が咲く」
会社の土俵に上っている社員が多ければ多いほど、会社はエネルギーを持ち、強い組織になります。一人でも多くの社員を土俵に上げることの出来る風土作りを目指しましょう。
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