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社員教育相談室

社畜と企業戦士【社員教育相談室】

- メディアの力は強いから、それに負けない強さを会社が持つ -

1. 言葉の力

言葉というのは不思議なもので、表現の仕方ひとつで与える印象がガラッと変わります。

 

「社畜」と「企業戦士」はどちらも会社員を指す言葉ですが、そこから想像する社員像はまったくの別人です。困ったことに、今は社畜という言葉が主流となっています。かつては会社で働くことが輝かしいイメージでメディアから発信されていた時代もありました。「企業戦士」「24時間戦えますか」などです。

 

きっかけは貿易摩擦から「日本人の働きすぎ」を懸念する外圧の影響とも言われています。また、日本経済が厳しくなり、給与が上がらなくなったこと、さらにはアメリカ型の雇用形態への推進なども手伝っているのでしょう。

2. 勉強しなければ成績はあがらない

メディアの影響は強いもので、「働くこと」に対しての妙な嫌悪が社会に広まっていると言っても良いかもしれません。「社畜」「奴隷」「やりがいの搾取」などが言われています。まるで「一生懸命に仕事してたら損するよ」と言っているようです。

 

いま世の中は、働きすぎに警鐘を鳴らしながら、日本経済の低迷を嘆いています。

 

当り前のことですが、働かなければ会社の業績は伸びません。勉強しないで成績を上げることはムリです。練習しないで甲子園には行けません。あの大谷選手がどれくらい野球中心の生活を送っているか、そこから考えても答えは明確です。

3. 会社のためではなく、自分のためなら

また、近頃の若者は自分のキャリアアップのためなら仕事への意識は高いということもしばしば耳にしますが、さて、どうやって自分のためだけに仕事をするのでしょうか。それは果たしてMAXの力と言えるのでしょうか。

 

会社の求める技術と個人のスキルアップは通じるものもありますが、仕事はそれだけではありません。社会の状況がめまぐるしく変わる現在では、より一層、会社のために知恵を絞り、動いてくれる人材が欲しいのです。問題発見、解決能力です。それは会社という軸の中にしっかり立っていなければ、見えてこない部分です。

 

また、日本人にとって、自分のためにだけという意識は、そう簡単なことでもありません。あのコロナ禍でのマスク率を見ても、周囲との関係性をどこの国よりも大切にするのが日本人ではないでしょうか。皮肉にも、個人主義とは真逆のような傾向が見られました。

 

今後もアメリカ型の雇用形態への促進は続くことでしょう。もちろん、良い部分は取り入れていくことが大切です。しかし、メディアの言うことを鵜呑みにするのではなく、自分の会社ではどうすれば一番モチベーションが高まるかなど、常に模索し、工夫しながら、進めていくことが賢明です。

4. だからこそ

現在の「会社のために働くのは損」という声が聞こえてくる世の中だからこそ、

 

働くことは楽しいことであり、自分を成長させてくれる場であり、人生をより豊かにすることだと、胸をはって社員に言える風土をもつことです。放っておけば、ネガティブな捉え方になってしまう今だからこそ、より強い力でポジティブに牽引していくことが必要なのです。

 

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